活動記録2004/10/10
●日本から2回目のプロジェクトチームを派遣
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 メンバー:小泉晨一(リサイクルプロデューサー、地球環境政策研究会代表、元衆議院議員環境委員会理事)、日野雄策(ガイア総合研究所代表、エコロジープランナー)、昆路子(ガイア総合研究所環太平洋主任研究員)、佐々木園子(ガイア総合研究所環太平洋主任研究員)、西條進(やすらぎ研究所環境担当員)、助安博之(クリスマス島クリーンアップ基金幹事)

派遣チームは1週間の滞在期間中に以下の活動を行いました。

1.ラグーンのビーチクリーンアップ

 人口密集地域であり、島内で廃棄物汚染の最も深刻なロンドン村のラグーン地域において、2つの高校の生徒が活動主体となり、干潮時を狙って各自の腕幅分(150cm×100人)、合計約150mのビーチクリーンアップを実施しました。キャンペーンテーマである「分ければ資源、捨てればごみ」を知ってもらうため、ごみをタイプ別に収集し、収集トラックにもそれぞれタイプ別に積みました。清掃終了後に、当基金から各校へ清掃用具一式をそれぞれ支給し、今後の自発的活動のための一助としました。
ラグーンは内海のためごみの吹き溜まりになってしまう
↑ 清掃前 / 清掃後 ↓
クリーンアップ翌日、島民の誰かが植林をしてくれました

↑ 清掃前 / 清掃後 ↓

手をつないで各自の腕幅分(150cm×100人)、合計約150mのビーチクリーンアップ ごみは分別してトラックに載せる

■参加者
・ St. Francis高校:約50人
・ IM高校:約30人
・ 両校教員と政府職員:約20人
■集まったごみ量
・ やしの葉:5tトラック2台分(約20m3
・ やしの実・その他:2tトラック6台分(約24m3
・ アルミ缶:ごみ袋15袋分(約30kg)
・ ガラスびん:ごみ袋4袋分(約40kg)
・ プラスチック:ごみ袋60袋分(約90kg)
・ スチール:ごみ袋10袋分(約50kg)
■支給した清掃用具
・ 軍手:240組(当日用と支給用)
・ ごみ袋:240袋(同上)
・ 一輪車:6台
・ スコップ:12本
・ 折り畳みごみ箱:6個

2.紙芝居による環境教育【紙芝居一覧データ
 紙芝居という教育ツールを用い、島内に捨てられたごみが、土壌や地下水脈、海洋生態系や人体の健康に及ぼす影響を、平易な絵と言葉で解説し、ごみ問題と地球温暖化との関わり、資源リサイクルの重要性を訴えました。また、リサイクルに関する解説部分は、プログラムの順序としてこのあとに続くアルミ溶解デモンストレーションとリサイクルボックス設置のための導入部としての役割も果たしました。
■開催地と参加者
・ タバキアのコミュニティ(プロテスタント):約30人
・ タバキアのコミュニティ(カソリック):約150人
・ ロンドンのコミュニティ:約150人
・ St. Francis高校:45人
・ IM高校:50人

3.持続可能なリサイクルシステムの定着のための講義
(1)アルミ溶解のデモンストレーション
 現在建設中のエコ・ミュージアム内のアルミリサイクルセンターにおいて予定している作業を簡略化し、各コミュニティと高校をまわって、実際にアルミを溶解し簡単にインゴット化できる様子を示しました。「空き缶は捨てるものではなく、リサイクルするもの・売れるもの」ということを知ってもらうためです。また、日本国内で販売されているアルミ製品を提示し、アルミの世界市場における金銭的価値を印象づけました。さらに特に高校生を対象として、アルミ製品のデザイン募集の予告を行いました。
3個のアルミ缶を溶かしただけでも約4cmの餅状のインゴットになる

(2)アルミリサイクルボックスの設置
 人口密集地域の5つの学校(2小学校、1中学校、2高校)をアルミ缶の定点回収の拠点として、8m3(2m×2m×2m)の金網製のリサイクルボックスの使い方、設置目的の説明をしました。一定量の缶が集まった後、各学校のPTAや生徒の協力を得て計量し、当基金から10缶につき5セント(オーストラリアドル)が支払われます。支払い期間は、リサイクルシステムが軌道に乗るまでの3年間(2004年〜2006年)と定め、各学校はその収入を学校の備品購入等に充てるものとします。

■開催地と参加者
上記に同じ

■2004/11/24 島内初の換金実施(空き缶10缶=5セント)

 
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