活動記録2015/12/10 
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●クリスマス島内の街中の一部が温暖化による海面上昇によって遂に水没。

・海面上昇による島の分裂

今回皆さんに知っていただきたい状況があります。今から18年前の1997年、京都での「地球温暖化防止会議」。この時に私共はクリスマス島が属するキリバス共和国の現状を知り、半年後に書籍『国が海に消えていく』を出版しました(http://bit.ly/2dU94C4)。キリバス共和国の平均標高は1.5m。人の身長よりも低いです。1センチの海面上昇は命取りになります。海面上昇の原因は私共先進国が出すCO2が原因。ほとんど電気を使わず自然との共存で平和に暮らすキリバス共和国はまったくの被害者です。そのことを1997年からその状況を訴えてきましたが、遂にクリスマス島でもまずいことになってきました。島が海面上昇によって分裂してしまったのです。今まで船着き場だった所が、海面上昇により道が海に沈んでしまい孤島となってしまいました。怖いと思うのは今後20年、30年、50年と経った時です。私共が何かのアクションを起こしていかなければ、おそらく島のアチラコチラでこのような状況が起きて、祖国がどんどん削られていってしまうでしょう。「何かのアクション」というのがとても大切で、これはとてつもなく大変なことです。皆様、どうぞ何かありましたらご助言をお願いいたします。




 

・温暖化会議COP21閉幕

フランス・パリで開催されていた温暖化会議COP21閉幕。150か国もの首脳が参加している世界会議です。オバマ大統領の右横(赤のネクタイ)に立つのはクリスマス島が属するキリバス共和国:トン大統領。平均標高1.5mの国の大統領。2003年から選挙で三選。温暖化の危機を世界に訴えています。何度か会わさせていただいており、海面上昇の危機感を誰よりも感じている方です。この「パリ協定」でようやく地球温暖化の解決に向けた一歩になりそうですが・・・しかしまだまだ問題は山積です。世界全体の温室効果ガス排出量に関しては、更に高い目標の設定が必要です。国ごとに目標値が達成できなかったらペナルティ等のシステムを作らない限り、キリバス共和国を含む本当に大きな被害を受けている人々の側には立ててはいません。

世界で5番目CO2排出量が多い日本の私たちはどうするのか。もっと多くの皆様に、温暖化によって苦しんでいる人々がいることを知ってもらうような働きかけが必要だと考えています。


 

 
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