【紙芝居のあらすじ】
「トーマじいさんの海」トーマじいさんは若い頃、村一番の漁の名人でした。しかし、二十年前に漁でけがをして、それ以来魚釣りはしていませんでした。ある日、孫のピータが、トーマじいさんに話しがあると訪ねてきました。海から魚がいなくなったと言うのです。トーマじいさんは何が起こったのか自分の目で確かめようと、ピータと一緒に海に行くことにしました。海に着くと、海岸にはビニール袋、浜辺には空き缶、美しかった海は汚れ、トーマじいさんはがっくりと肩を落としました。それ以来、おじいさんはベッドに寝たきりになりました。ピータは、おじいさんを船に乗せたせいでこうなってしまったのだと、毎日自分を責めていました。ピータが砂浜で泣いていると、海の女神が現れ、海をきれいにしたら、おじいさんの病気も治ると教えてくれました。それからピータはゴミのことを勉強し、分別して集めれば、資源になることを知りました。ピータは早速、幼なじみにその話をし、仲間を集めてゴミを拾い、資源になるものとならないものに分けました。すると見る見る、海は美しくなっていきました。そんなある日、ピータにリサイクル船の船長から手紙が届きました。リサイクル船とは島々を巡り、リサイクルした資源を回収する船です。リサイクル船が到着すると、ピータは仲間たちと集めた資源を袋に詰め、持ってきました。しかし、分別がちゃんとしてなくて文句を言われます。そこにリサイクル船の船長がやってきて、一緒に分別をしてくれたのです。1年が経ち、海は元のように美しい海に戻りました。海岸線や砂浜からゴミがなくなり、トーマじいさんも元気になりました。そして10年後、ピータはリサイクル船の船長になり、大海原を資源を集めて旅しているのだそうです。
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